体の奥深くに意識をあてパフォーマンスを改善する

弾くのは手だけでなく、体全体が調和して、楽しみながら演奏できる。パフォーマンス向上になるのでは、という先生のアイデアの元に2回ほど、ウクレレ教室×フェルデンクライスコラボも実施しました。

『体の奥深くに意識をあてパフォーマンスを改善する』

20年以上ウクレレ奏者として国内外で活動し、今はウクレレ教室の先生としても活躍中。

その指導力の高さ!上達したことを実感する生徒さんがとにかく多く、あちこちで引っ張りだこ。

パフォーマンス向上のために体に対する関心も高く、ボディーワーク、食生活の改善、良質な睡眠のとり方など、良いと思うものをどんどん試されている方です。

私が先生に出会ったのは、NYでの演奏活動中の時でした。

その時、フェルデンクライスメソッド(FM)についてお話してから6年後に再会。初めてのグループレッスン参加で、ご自身の体と向き合い、どのようにすると楽なのか、それによって動きがどう変わるのかを探索して気付くことが、ご自身のパフォーマンスの向上につながると感じられたようです。

弾くのは手だけでなく、体全体が調和して、楽しみながら演奏できる。パフォーマンス向上になるのでは、という先生のアイデアの元に2回ほど、ウクレレ教室×フェルデンクライスコラボも実施しました。

努力だけでは成し得ないパフォーマンスの向上にゆっくり助けになれば良いな~と思います。「音を楽しむ」と書いて音楽ですものね~♪

初めてグループレッスンを受けた時のコトをブログに書いて下さいました。その一部を紹介します。

 

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正解を模倣しないやり方

「フェルデンクライスメソッド」というボディワークのワークショップを受けてきました。このメソッドではヨガやエアロビみたいに先生の正解を模倣するという形式では無い。先生の声によるガイドに従い自分で体を動かして楽な動きや優雅な動きを探っていく。ここが非常な特徴であり、大事なことなのだと分かりました。

これまで上達の技術というテーマでも繰り返し書いてきましたが、意図した結果(演奏なら音、書道なら線)を得る為の効果的で無駄の無い動き。これの再現性と精度を鍛える事が大きなざっくりとした意味での学習と言えるでしょう。

通常のワークだと正解を求めて、自分でそれに近づける努力をするのですが。今回は今有る自分のありようがすでに「正解」である。そして、一歩楽な、動きを次の正解として更新していく。
もしくは、秘めた可能性、イメージの中にある正解に現在を一歩進めて行く。こんな作業に成っているようです。
こういった、作業を繰り返すことが日常の動きだけでなく、パフォーマーの精度と再現性向上に役立つため、西洋では昔から演劇やクラシック音楽の勉強にも取り入れられて来ています。

本日のワークショップのテーマは「骨盤のうごきをかんじる」

冒頭に人体解剖図を見せて頂き、骨格の特徴を勉強します。骨の成り立ちからして出来ない動きを、一所懸命ウクレレでもやろうとして苦労される事があるのですが、スタープレーヤの派手な演技に幻惑されているだけですね。
もとい、股関節って斜めに着いていたんですね。今日初めて認識しました。ガンダムのプラモみたいに人間は出来ていない。
そして、仰向けで体のスキャンを何度も行いつつ。自分の体の各部分に向かい合って行きます。

 

意識することで取り戻し始める感覚

僕の自分での感じかたとしては、左半身が多く床に接していてしっかりしている。右半身は大きく感じるけどどこか地についていないという感触を得ました。
首肩のコリも依然感じます。顎の緊張も緩めたりしているとあくびが沢山出まして。
体が大分緩んできたようです。普段認識していない部分の緊張を意識する。
そうするだけで、体というのはおお、かわいそう緊張ゆるめよう、と緊張を緩めてくれるような気がします。
(あとで確認しなくては。)
そして、骨盤も普段まったく動きを意識していませんでした。今日ほど骨盤を意識したのは人生初めてではないでしょうか。
これを寝転び、膝を立てて、シーソーのように動かし、ついには回転運動、ディスクや硬貨がふちを地面に接した部分が時計周りに回っていくような感じで回して行きます。
おそらくこういう骨盤やその周辺といった部分も、堅くなっているのでしょう。そして意識して動かすことにより柔軟性を取り戻し。普段固めて遮断してしまった動き、感覚を取り戻しはじめたようです。

レッスン後、歩く、座る、自分のやりたい事へ

その後の歩行はなにか、全身が柔軟に助け合って行う度合いが高まったようで、非常に安定感がある。
安定するというのは動かないのではなくて、各部分がうまく動きを助け合って全体として重心が落ち着く感じです。
歩くという行動1つとっても、もの凄く多くの体の部分が協力して成り立っているのですね。前進するためには、片方の足が地から離れる必要があり、もう片方の足で体が倒れないように支えながら、前に蹴りだす。この時、骨盤はダンスを踊るかのように左右にリズミカルに移動しているようです。非常に立体的で複雑な動きですね。

また、電車に乗っても、座ったときに楽になる腰の角度、位置を探しておりました。
動くんだと思うから探す訳で。動くことを忘れていると、着地したそのまま、もしくはいつもの角度で安心して終わり。
(これは最良の選択でない場合も意識しない限りはそのままです)

普段僕らも指や腕、の一部くらいの意識で楽器を弾く事が多いのですが。体全体が支え合って助け合って1つの動きをしている。このことから、まだまだ意識を向けることを上手くやると楽器の表現も楽に優雅に変えて行く余地があるに違いないと確信しました。嬉しいですね。

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プラクティショナー 相良りえ

2014-09-17 | Posted in ReportComments Closed 

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