夏のおしゃべり 座る2020 ~ツダ ユキコからreport~

4人のプラクティショナーが 、月ごとに自分の感じていることやお知らせしたい情報などフェルデンクライスに関することを皆様にお届けしています。

第49号-2020年7月ツダ ユキコからお届けいたします。2020年8月はサノ ケイコです。

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夏のおしゃべり 座る2020

春先から ウイルス感染拡大防止策の一つとして、テレワークする人、インターネットで授業を受ける人など座って作業する人が増えている。

長時間の座りっぱなしで起こるのが、座り疲れ、腰痛、背中の痛み等 体の不調など。

これに対処して、
人間工学に基づいて作られた椅子などを新しく購入したという声も聞こえてくる。

別のアイディアとして、フェルデンクライス的に座ることについてシェアしてみようと思う。

最初に、
座るとカラダはどんな状態なのだろうか?

座るとー
脚、足は自由に楽になる。
立っているときにかかっていたカラダの上体の重さから解放される。

座るとー
足に替って上体の重さは お尻―骨盤にかかってくる。

座っている姿を上の方から見ていくとー
頭(ボーリングの玉ほどの重さがあるそう)
首、背骨
そして、それらを支える骨盤と縦に並ぶ

実際には骨盤下部の左右の座骨で、
上体の重さを受け止めていて椅子の座面に接している。

この座骨は、さほど大きくない。
形は、変形した弧のような形で
ロッキングチェアーのように骨盤を揺らすことが出来るようになっている。

上に重たいボーリングの玉、
下は揺れる小さなロッキンクグチェアという
安定感のないような構造だが、これが都合のいい働きをしてくれている。

座って自由になった足が、床に接していて、
ポジションの変化に合わせてバランスをとる
骨盤の動きをサポートする大切な役を発揮する。

フェルデンクライス的に座る事は、
動的な(ダイナミックな)座り方といわれていて、
一つの固定した正しいといわれる姿勢があるわけではない。

いつでも自由に体重移動が出来て、カラダを曲げたり伸ばしたり傾けたりできる状態にしておく、ギアーをニュートラルにして少し遊ばせておく様な座り方のことだ。

体重移動するには、保っているバランスを少し崩してそれを補う様にして重さを移動させてそこで再びバランスをとる、という様に、バランスとアンバランスをコントロールすることで行われる。これをするには、揺れる座骨と重たい頭の組み合わせ、そして足のサポートがピッタリする。からだはよくできているものだと感心させられる。

歌う事、声を出すという視点から見てもこの動きは大切。
骨盤と頭の間には、胸郭があって、
胸郭背中側の肋骨が、背骨に繋がっている。
骨盤と頭のバランスが崩れたままの状態が続くと、
その中間にある胸郭の一部が圧迫されて緊張が生まれる。
胸郭の中には肺があり、呼吸にも影響が出ることで、
発声や、歌声にも制限が出てくる。


頭がカラダの高いところで、
背骨や骨盤によって緩やかに支えられていると
一緒に胸も解放されて余計な緊張も発生されにくい。
肋骨は自由になり肺は四方に広がることができる。

カラダの連携した動きは、
カラダの各パーツが本来の動きを取り戻し、お互いの関係性を脳が認識していく事で可能になっていきます。
崩れかけているバランスも自然に調整され、
カラダの特定な所にかかる負担も軽減されて、
不快感痛みなどの改善も期待できます。

9月レッスンでは、骨盤の動きに注意を向けてみます。

ツダユキコのレッスンはこちらから

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澄まして~感じて~より良い動きへ
ツダユキコ

2020-07-31 | Posted in FK Tokyo 通信, News, ReportComments Closed 

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