サノケイコからreport~「聞く音から見えてくる音」

4人のプラクティショナーが 、月ごとに自分の感じていることやお知らせしたい情報などフェルデンクライスに関することを皆様にお届けしています。

第23号-2018年5月は、サノ ケイコからお届けいたします。2018年6月はツダ ユキコです。お楽しみに。

***************************

「聞く音から見えてくる音」

先日、コンサートで、ピアノ、チェロ、バイオリン、歌、トランペットの音楽を楽しみました。

楽器を使って、音を奏でる魅力と共に、

楽器を演奏する時の体全体をどのように使っているかに興味を持ちました。

新聞の折々のことばの記事の中から

「楽団の各パート(受け持ち)は、

あてがわれた単一の機能を担う部品(パーツ)とは違って、

他の演奏者の思いを量りつつ、

互いに応じあう中で曲を作ってゆく。

そう、他の人のために場所を残しながら、

同時に自分の場所を主張すると、

ピアニスト・指揮者は言う。」

この言葉のように三重奏や歌とピアノ、ピアノとチェロなどの演奏の時に

お互いを感じあい、呼吸、全体に調和してゆく感覚がとても心地よかったです。

また、どの楽器も「手」を使うことは共通しているけれど、

全体をどのように使うかで、人によってとても違った音に感じられました。

楽器を演奏するのはほんとに全身運動なのだなと思いました。

全体がかかわることで出る音には、柔らかな音やかたい音ややさしい音など

様々な表情が見えてくるものなのですね。

音は聞くものと思っていたけれど、演奏者だけでなく、

聞く人や周りの感じとかよくわからないものも全体が一緒になって

何か見えてくるような感覚を感じました。

ライブならではの楽しさですね。

ダンサーの時によく音に追われるのではなく、

音を引っ張るようにと言われたことがあります。

これも見える音という感じでしょうか。

コンサート終演後にチェロとピアノで演奏してくださったピアソラの曲が素敵でしたので、

良ければお聞きください。

プラクティショナー  サノ ケイコ

2018-05-31 | Posted in FK Tokyo 通信, News, ReportComments Closed 

関連記事

Menu