不要な動きを取り除く時、学習する
「床を使って動くシリーズ」転ぶ・転がる
「体の対角線を感じて」のレッスンで感じたこと
同じ動きを仰向けとうつ伏せで行い、また意識を片側だけに向けたり、対角線の関係を意識した時の動きの違いを経験してみました。
受けた方からは
最後に立って左右に振り返る時、対角を意識すると意識しないとでは体が回すのが全然 違う。
自分の体の左右の違いをはっきり感じて、対角の感覚が面白かった
歩いた時つま先から歩いていたが、かかとを感じて歩いている
寝ると左の足首が内側に自然に向いていくが、今は自然にまっすぐになっている。立った時、大地に根が生えて立っているような感じ
引っ張りすぎて、右腕がちょっとしびれた
やりすぎてしまうという失敗をレッスンの中で誰もが経験することです。
このように失敗から学ぶことは正しいことを学ぶよりずっと多くの事を学ぶことができます。
モシェの「心をひらく体のレッスン」からご紹介します。
「赤ん坊は正しいことを学ぼうとはしません。なぜなら、その目的を知らないからです。
赤ん坊はただ動くだけで、なにかが、余分で不必要なことが自分の行動を妨げると、その行動をやめます。
ふうん、そういうわけか。それだけです。実にすばらしい。そうやって歩き方を学びます。
従って、自分が行う余分で不要な動きを取り除くとき、それが学習なのです。」
わざと力を入れた時と力を減らした時に、呼吸の違いや体のいろいろな部分の動きの違いを感じ、あまりいい感じがしないやり方はやらなくていいのです。
そんな努力しないでいいなんて本当だろうか?と思いますか。知識だけでなく、経験することが教えてくれると思います。
決して失われない身についた学習のやり方を学べば、他のことにも役立てることができます。
プラクティショナー サノケイコ