左右対称にしようとするより左右非対称だから学ぶことができる

 

「床を使って動くシリーズ」転ぶ・転がる

「骨盤を転がすー股関節」で感じたこと

骨盤を転がしていくと胸や頭、脚も動き にだんだんと参加していき、床に接している圧力が変化していくのを感じていきました。

体全体が前後に転がる動きを十分に探索して、最後に股関節の動きが骨盤とどのように関係しているかを感じていきました。

受けて下さった方から

初めは右の股関節に違和感があったが、今は前よりはっきりしていて、まだぎこちなさはあるけど、ずっといい感じがする

立った時にも右にこわばりを感じていたが、前よりいい感じがする

立つと自分が丸い大木になったようだ

歩く時に股関節と骨盤が動いていいんだと思った

左右の股関節を床の方に押すのが難しく、片側は特にわかりづらい

動きは左右同じようにやりましたが、実際には股関節の左右で違う感覚を持った人が多かったのです。

 

モシェの「心をひらく体のレッスン」より左右対称、左右非対称についてご紹介します。

「左右対称は表面的なもので、人間にとっては存在しません。実際、脳の左半球と右半球は同じではなく、構造と機能において左右対称ではありません。」

「人間に比べれば極めて少ししか学習しない動物は、われわれより多くの左右対称的機能を持っています。

左右非対称性は、人間の優越性の本質です。

問題を解決し、未来状況を予測できる優れた能力を与えてくれているのは、この機能の非対称性なのです。

左右対称にすることを後回しにして、変化が生じたままで歩いたり、食べたり、何かをすれば、左右の違いをはっきり感じるでしょう。

するとどうしてこちら側はこんなにぎこちないのだろうと疑問に思うに違いありません。

一時間もすれば学習したことを反対側へ移行させることになり、もはや失われることのない学習となります。」

 

つい左右を同じしなければならないという強迫観念を持ってしまいがちです。

今回のレッスンでは左右両側で同様に動きをやりましたが、フェルデンクライス メソッドでは片側だけを実際に動かし、片側はイメージで動かすことをよくやります。

左右を均等にしょうとするより「小さな違い」を感じることの方が、選択肢が広がり自ら学びとるのに重要なことになるのですね。

プラクティショナー  サノケイコ

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2016-03-18 | Posted in FK Tokyo 通信, VoiceComments Closed 

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