なぜ、努力を減らすの?

肩ー「快適な腕と胸の動き」レッスンから感じたこと

今回は、腕を動かすのに快適に動く感覚に特に注意を向けてやってみました。

受けた方からいろいろな感想がありましたが、誰もが感じることがありました。

「動きを小さくした方が、感じるものや気づくことは大きいというのが、なかなか信じられないでつい頑張ってしまう。今まで一所懸命頑張ってやってきたので、そのようにやってしまう。今思えば、それで、肩を痛めたんだった。」

もしかすると、誰も経験したことがあることではないでしょうか。私もそのようにやってしまう時があります。そうすると、あー何も感じられず、ただ一所懸命にやっていたことに気づきます。うまくいかないことからも学べますね。

モシェの本から「努力を減らすことについて」を紹介します(心をひらく体のレッスンから)

「選択の自由を持つには重大な違いが分からなければなりません。重大な違いを捉えるためには、刺激を強めるのではなく、感受性を強めなくてはなりません。そして、刺激を弱めたとき、つまり、努力を減らしたとき、はじめて感受性は高まります。」

フェルデンクライス身体訓練法ではこんなふうにも

「人間の感覚は、それを生み出す刺激と密接につながっており、刺激が小さいほど識別力は細やかになる。鉄の棒を持ち上げているとき、ハエがとまって飛び去ってもその違いは感じ取れないだろう。ところが、一枚の羽を手にしている時には、ハエが止まっているかいないかの違いははっきりと感じ取れる。(中略)細かい変化をつかむためには、力そのものがまず小さくなくてはならない。動きのコントロールを改善して、より繊細なものするには、感受性を高め、差異を感じ取る能力を高めることによってしか実現できない」

こうして努力を減らして、違いを感じ取るようにレッスンは考えられていると言えます。フェルデンクライス メソッドの動きから体の内側の声に耳を傾け、自ら学ぶことを重ねていける手助けをするのが私たちプラクティショナーの仕事です。フェルデンクライスでは相互関係によって学んでいきます。

プラクティショナー サノケイコ

*FIレッスンでは・・・・

ATMレッスンの言葉でのレッスンの代わりに、FIレッスン(個人レッスン)では手 で行うレッスンです。ATMレッスンでは感じられなかった感覚が明確になり、プラクティショナーの手が自分自身の動きに注意を向けさせてくれます。ATM レッスンと併用することで更に感受性は高まり、改善する ことができるレッスンです。

4月5月6月と感謝祭を行っています。ATMレッスンを受けていただいた方にFIレッスンの10%OFF券を差し上げています。この機会にFIレッスンもどうぞ体験してください。詳しくはこちらをご覧下さい。

 

 

2015-05-16 | Posted in FK Tokyo 通信, ReportComments Closed 

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