フェルデンクライスから学ぶ 全身を関わらせて歌うとは?  ~ツダ ユキコからreport~

4人のプラクティショナーが 、月ごとに自分の感じていることやお知らせしたい情報などフェルデンクライスに関することを皆様にお届けしています。

第45号-2020年3月は、ツダ ユキコからお届けいたします。2020年4月はサノ ケイコです。お楽しみに。

 

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はじめに  Covid-19感染拡大の中で、
全ての人の命を守る事に繋がる外出自粛は、終息に向かう為への行動ですね。これから、家にいながらも、心と体をケアできる方法を探っていきたいと思います。では、大変遅くなりました レポートです。

 

春のおしゃべり 2020

フェルデンクライスから学ぶ  全身を関わらせて歌うとは? 

何十年ぶりかの合唱活動に復帰をきっかけに、プラクティショナー的に? ちょっと違った角度から歌う事を考えてみた。 “声と カラダの繋がり” “声と カラダの感覚” に意識が向いていったきっかけの一冊
* 1) “Singing with Your Whole Self The Feldenkrais Method and Voice  

フェルデンクライスメソット゛のレッスン集なのだが、メソット゛の出来ることについての内容を少し紹介したい。

〇よくある歌のためのテクニックの本ではない
声に関する一般向けに出版されている書籍は
喉の解剖学、ボイストレーニング関係が多く、
発声の仕組み、その関係部位の筋力アップのトレーニング/ストレッチ、
良い声ための姿勢の矯正 など多く扱われている。
一方で、
内面の感覚を探究する学習は少なくい。
それを埋めることが出来る学習の機会がここにあるとされる。

〇“全身を関わらせて歌う”ことを問う
・良い声、響き、音のために、自身の内部の感覚をどう発展させていくのか?
・自分自身の全てをどの様に使って歌っていくのか?
・運動と感覚、頑張る事(努力すること)と、良いパフォーマンス(歌う)との関係は?

という問いの解決にむけて、フェルデンクライス・メソット゛の動きを使ったレッスン(ATM)を手掛かりにカラダに問いかけていく。(プロであっても、アマチュアであっても)

〇動きを使って脳にアプローチするATMレッスンと、その目的
人間の赤ちゃんは、生まれてから順を追って少しずつ運動の学習を積んでいく。動きの学習では、カラダの部分の動きを覚え整えて、本来備わっている可能な動きを全身に係わらせて動けるようにすることが目的になる。
メソッドは、このような学習方法―動きと、感覚を通して脳が動き方を学んでいく学習―を利用して、更に効率よく脳にアプローチできるように考えられている。

この 動きと感覚の学習 を繰り返していくことで、動きが上達、洗練されていく。
洗練された動きは、最小限の力で、最大限の仕事ができる。

〇社会生活の中で起こる問題

とはいえ、実際には、日常生活する中で、 緊張が、長期に継続する事が多い。すると、感覚は抑え込まれ、動きは無意識下、癖となって現れ、カラダへの負担がかかっていく。持ちこたえられなくなると 不具合、痛みを引き起こす原因になってくることは少なくない。

知らず知らずのうちに体が無理をしているー感覚も低下してしまっている。

〇レッスンを活用

カラダの動きの機能の改善と、観察力、感覚の向上
・声という音を出す楽器の
手入れ、調律を意味する事でもあり
・その演奏者として、感覚の向上は、より細やかなパフォーマンスへ、
・全身―動きと感覚の双方を活かして 演奏していくヒントにも

そして、今まで経験し重ねてきたスキル、知識を否定するものではなく、
活用の仕方を探ることができる。


あとがき
レッスンの可能性は受け手によって夫々に広がっていく
答えや結果が1つでない学習は、始めは戸惑いを感じるかもしれないが、逆に考えると、同じレッスンからそれぞれの感覚を発展させて学習できるユニークさがある。個性を磨くにはピッタリだと感じる。 しかも、脳は年齢に関係なく変化できる力を持っているという、嬉しい事実。

知れば知るほど、応用範囲が広がることを実感できる。

これからも
声に関する資料を参考にしながら レッスンで探索の場を広げていきます。
歌う人、歌わない人に限らず、
探索するのは皆さん。
カラダの動きの改善に関心のある全ての人がレッスンを利用できます

クラスについては、後日のチラシをお待ちください。

LessonSumasu澄 ツダユキコのレッスンをご覧になりたい方はschedule-b

澄まして~ 感じて~ よりよい動きへ~

LessonSumasu澄 ツダユキコ

 

  • Seinging with Your Whole Self

The  Ferldenkuais  Method and Voice (英語版)
By Samuel H.Nelson and Elizabeth Blades-Zeller

2020-03-31 | Posted in FK Tokyo 通信, ReportComments Closed 

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