「在宅」での介護 ~佐藤 英行からreport~
4人のプラクティショナーが 、月ごとに自分の感じていることやお知らせしたい情報などフェルデンクライスに関することを皆様にお届けしています。
第43号-2020年1月は、佐藤 英行からお届けいたします。2020年2月はサノ ケイコです。お楽しみに。
*************************
「在宅」での介護
昨年の4月より、週1で訪問リハビリの仕事を始めた。今までは介護施設での仕事が主だったので、いまだに苦労している。
しかし訪問リハビリは今回が初めてではない。20年ほど前に、ある訪問看護ステーションに従事していた。当時と比べると随分と法律や制度が変わっているが、変わらないこともある。
「どうしてこんなに重症な人が在宅に??」と思う人が、必ず何人かいることだ。
介護保険を使って訪問看護や訪問介護、デイサービスなどを利用すれば、それなりに在宅でも生活ができる。
24時間対応の定期巡回・随時対応型のサービスも利用できる。しかしそれでも、同居する家族には負担がかかる。
「家」には介護施設のように、広くて整った環境はない。狭くて動き難い「家」で、障碍を持った家族の面倒を看るのはきついことだ。介護とはある意味で「相手の筋肉の代わりをすること」なのだから。
もし在宅で介護をするとしたら「力任せの介護」をするべきではない。
設備の整った介護施設で働く「プロの介護スタッフ」でさえ、腰痛など身体の不調を訴えているのだ。
「介護をする人たち」には、自分自身の動きにより敏感になって頂きたい。
「より快適な動き」で介護に携わって頂きたい。再び在宅の世界に入って、素直に感じたことである。。。
現在、そんな「誰かを介護する人たち」のために、新しいクラスを企画している。
介護のプロと言われる方々はもちろん、ご自宅でご家族の介護をされている方々、介護に興味を持たれている方々等、どなたでも気楽に参加していただければと思っている。
介護はきつい。だから、より快適に動く。乞うご期待を!!
フェルデンクライス プラクティショナー 佐藤英行