自分の中の変化を感じ取る感覚を養う ~サノ ケイコからreport~
4人のプラクティショナーが 、月ごとに自分の感じていることやお知らせしたい情報などフェルデンクライスに関することを皆様にお届けしています。
第44号-2020年2月は、サノ ケイコからお届けいたします。2020年3月はツダ ユキコです。お楽しみに。
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自分の中の変化を感じ取る感覚を養う
ATMレッスンやFIレッスンを受けると
左右差がなくなり、均等になったと感じる
片側ともう片側の違いがあることを明確に感じるなど
左右には違いがあることを感じ、それは当然のことなのだと
受け入れるようになることがよく起こります。
『ウィキペディア(Wikipedia)』の五重塔写真より抜粋
先日、何千年も前に建てられた「法隆寺」についての番組があり、気づいたことをちょっとお話しようと思います。
その中で、法隆寺の五重塔の五つ重なっている屋根の角のラインが上から下まで
何千年経ってもずれない理由についての解説がありました。
「この木の特性はこっちの方向にいき、この木はこっちの方へ木によってそれぞれの癖がある。
それを知って上手くバランスがとれるように組み合わされているので、
何千年経ってもそのラインは歪んだりずれたりしない」ということらしい。
人間の体も生きているのだから、習慣的な動きの繰り返しや環境などにより左右差があって当然。
だからこそどのような左右差があるかを知ることで、左右のバランスが自然に調整され、
自分の中の感覚で、どのように中心の感覚を捉えるかが見え始める。
もし均等になってしまったら、あそびがなくなり少しでもどこかがずれたり歪んだりすると、
全体のバランスは一気にガタガタと崩れ、中心をつかむのが難しくなるのではないでしょうか。
私たちの体は、癖はあると思いますがいつも同じ状態ではない。
自分の中の変化を感じ取る感覚を養うことが大切なのではと思わせる。
サノ ケイコ