サノ ケイコからreport~ストレッチと長くするとの違い

4人のプラクティショナーが 、月ごとに自分の感じていることやお知らせしたい情報などフェルデンクライスに関することを皆様にお届けしています。

第35号-2019年5月は、サノケイコからお届けいたします。2019年6月はツダ ユキコです。お楽しみに。

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5月のレッスンで、「長くしていく」という動き方を体験してもらいました。

伸ばすというとストレッチするという動きをイメージするかもしれませんね。

フェルデンクライスのトレーニングを受けている時、

「フェルデンクライスでは、ストレッチは必要ない」ということを聞き、衝撃を受けました。

ダンサーだった時にストレッチをしないと怪我につながるし、

絶対に欠かせない必要なものと思い込み脅迫観念的にやっていました。

ですから、そのことを聞いてもどういうことか理解できずにいました。

その時からずっとどういうことなのかを考えてきました。

今回「長くする」ということに注意を向けてやってみて、自分なりの答えらしきものが感じられました。

例えばハムストリングスを伸ばすのにストレッチするというと、

ハムストリングスの部分のことだけを考えて伸ばすように意識しているのではないでしょうか。

ハムストリングスを伸ばすには、背中の長さが大きく関わっています。

「背中を縮めているためにハムストリングスが伸びるのを妨げてしまう」

レッスンの中でモシェが言っています。

部分のみのことを考えるやり方より、

全体とのつながりや部分と部分との関係に視点をもってみると

怪我になりにくく、筋肉の緊張は減るのではないかと思います。

レッスンではストレッチのように伸ばすやり方ではなく、

長くしていくようなやり方を意識してやっていきました。

長くするというのは、引っ張りあうのではなく、他の部分との心地よいつながりをより感じらる動きです。

すると、ハムストリングの緊張が減り、

立った時や歩く時にハムストリングを必要以上に使うことをやめ、

自然な動きを感じていました。

自分自身の脚や腕の長さは決まっていますが、

どのように長く使うかを学べば、ストレッチをしなければならないという考えからは

得られない感覚を見つけ出すことができるのではないでしょうか。

プラクティショナー サノケイコ

2019-05-31 | Posted in FK Tokyo 通信, News, ReportComments Closed 

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