サノケイコからreport~次につなげていく想像する能力
4人のプラクティショナーが 、月ごとに自分の感じていることやお知らせしたい情報などフェルデンクライスに関することを皆様にお届けしています。
第21号-2018年3月は、サノ ケイコからお届けいたします。2018年4月は、佐藤 英行担当いたします。お楽しみに。
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春休みに入り、高校野球が始まっている。
甲子園での高校野球の試合で、14-2で敗れてしまった投手のコメントが、目に留まったので、紹介しようと思います。
「懸命に腕を振ったが、20安打を浴びて14失点。
『大阪桐蔭のスイングは、今まで対戦したどのチームよりもすごくて、怖かった』
それでも、八回はその強力打線を三者凡退に。
『球は遅くても、コースに決まればどんな強打者だって抑えられる。大きな収穫です。』
大敗の中でも、夏につながる自信を見つけた。」
(朝日新聞より)
伊万里の山口投手の好きな言葉だそうです。
大差で負けている状況、そこで彼は怖さを感じ、そして、自分のやってきた経験によって
マイナスの要素でなく、いい感覚のものに目を向けているところがすごいなと思います。
私ならきっと、強打者に対して、つい力で対抗しようとしてしまうだろう。
そこを視点を少し移して、その状況からあきらめず、逃げないでいる。
私たちは毎日思うようにいかないことや上手くいかないとおもうことが多いですね。
上手くいかないときには、あきらめてしまうか、もしくは何かそのことについて考えたり、
想像したりもできます。
フェルデンクライスのレッスンでも、今までやったことのないような動きが多いので、
「難しかった」「わからない」と感じる場合があります。
マイナスのイメージや考えにとどまらないで、
その中でもいい感じがしたものや動きを好きなやり方で動きを見つけ、
まだ見えていない次につながていくものを想像する能力を高めていく
ことを、この高校生から学んだ気がします。
プラクティショナー サノケイコ