FK Tokyo 通信
サノケイコからReport ~自分を知って、改善の糸口を見つける~
4人のプラクティショナーが 、月ごとに自分の感じていることやお知らせしたい情報などフェルデンクライスに関することを皆様にお届けするという企画をいたしました。
第5号-11月は、サノ ケイコからお届けいたします。12月は佐藤 英行が担当いたします。
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11月のレッスンから感じたこと
毎月レッスンごとに毎回受けて下さった方たちの声を載せてきましたが、今月はまとめて感じたことをお届けしようと思います。
11月は主に呼吸のレッスンのシリーズ、股関節や体の中心感覚についても体験していきました。
自分自身呼吸のレッスンは、とても苦手で、よくわからないと感じていたレッスンでした。
解剖学上、横隔膜は息を吸うと収縮して下がり、吐くと緩んで上に上がります。
ですが、その横隔膜の動きが全く分からなかった上に、自分の感覚としては全く逆の感覚でした。
あるFIレッスンで、自分の横隔膜が吸うときも吐く時にも緊張していていることを知ることができました。
その時に解剖学上で説明していることが誰にでも同様に起きているわけではないんだと気づきました。
自分が「何をしているか」に注意を向けることが、改善の糸口を見つけることになります。
今回の呼吸のレッスンでも、肺が長くなっていかない部分が上手く使えていない部分で、それがどこかがはっきりとわかることが大事でした。
レッスンを受ける前には首や肩に痛みがあった方は、「肺を長くする」ことに注意を向けただけで、柔軟性が増し、痛みが減ったことは驚くことでした。
どうしなければならないかではなく、体の内側で肺が長くなっていく過程に注意を傾けることで何かをもたらしたのです。
呼吸のレッスンというと眠たくなると思っていたが、結構ハードでしたという感想もありました。
いつも痛みを感じていたり、やっていることがなかなか上達しなかったり、改善したいことがなかなか改善しなかったりと悩みはさまざまです。
フェルデンクライス メソッドを通して、改善の方法を自分自身でどのように見つけていけば良いかその過程の中に、可能性が広がっています。
ひとつのやり方で上手くいかないのなら、別の選択肢を見つけていくことができるようになります。
自分の不完全な部分が、とても面白く、魅力的なことのように思います。
プラクティショナー サノケイコ
11/26(土)ATMレッスンご案内~「からだ全体と声との関係 目と喉」
レッスンテーマ;「働くシリーズ」小さな違いをとらえる
ー「からだ全体と声との関係 目と喉」
目は カラダの高い位置にあって、危険から身を守ったり、食べ物を探したり と、
外の世界の情報収集にも使われてきました。
効率よく働かせるために、首は、どんな動きをして 関わっているのでしょう?
この辺りの緊張は、声帯のある喉や声の響にも関係の深いところ。
目と喉の動きの関係を探りながら、動いていきます。
疲れやすいと感じる方や、運動の苦手な方、初めての方も、どなたでも参加いただけます。
澄まして 感じて よりよいうごきへ
Lesson Sumasu澄 プラクティショナー ツダユキコ
ツダユキコのFIレッスン(個人レッスン)のご案内 *
FIレッスンでは、個人のリクエストに対してレッスンしますので、よりダイレクトに働かけることができます。ATMレッスンと併用すると動きが改善され、自分のやりたいことができるようになります。希望の日時をご相談の上、決めさせて頂きます。こちらからお申し込み頂けます。
11/12(土),18(金),29(火)ATMレッスンご案内~「ゆっくりと自分を感じて」
レッスンテーマ;「働くシリーズ」小さな違いをとらえる
ー「ゆっくりと自分を感じて」
忙しい毎日…。「ゆっくりと自分を感じて」などと言われても、
そんな暇はないです!と思わず答えたくなるかもしれませんね。
では何があなたをそんなに忙しくさせているのでしょう。
あなたは疲れていませんか?
疲れた自分に気がついていますか?
しなくてはならない事に追い立てられてはいませんか?
もしそうであるならば、思い切って忙しいと思っている事や気持ちから一度離れて、
自分自身にフォーカスを当ててみましょう。
ゆったりと横たわり、自分を感じながら、ゆっくりと身体を動かすことで、
脳を活性化させていきましょう!
あなたを忙しくさせているいろいろな事との関わり方や感じ方が
変わってくるかもしれません。
プラクティショナー なみかわ ももこ
なみかわ ももこのFIレッスン(個人レッスン)のご案内 *
FIレッスンでは、個人のリクエストに対してレッスンしますので、よりダイレクトに働きかけることができます。ATMレッスンと併用すると動きが改善され、自分のやりたいことができるようになります。希望の日時をご相談の上、決めさせて頂きます。からお申し込み頂けます。
11/24(木),27(日)ATMレッスンご案内~「吸う意識ー柔らかな背骨」
レッスンテーマ;「働くシリーズ」小さな違いをとらえる
ー「吸う意識ー柔らかな背骨」
吸うときに、背骨、胸骨に沿って肺が長くなる過程に注意を向けていきます。
背骨を伸ばしたり、引っ張ったりすることなく、ポジションを変えながら呼吸の動きのみで
背骨が柔軟に変化していく体験を楽しんでください。
背骨の柔軟性が、自分自身に何をもたらすかを見つけてください。
初めての方、パフォーマー、スポーツをしている方、何かを指導している立場にある方、障害をお持ちのご家族や介護の必要な人をささえている方、ご自身の動きを改善して自分のやりたいことを上達したい方、日々の生活をより快適に過ごしたい方、どんな方でもでご参加できます。
11月24日 (木) 10:15 AM – 11:45 AM
プラクティショナー サノケイコ
*サノケイコのFIレッスン(個人レッスン)のご案内 *
FIレッスンでは、個人のリクエストに対してレッスンしますので、よりダイレクトに働かけることができます。グループでのレッスンだと自信がないとかトラブルを抱えている方などにも有効にレッスンを行うことができます。
ATMレッスンと併用すると動きが改善され、自分のやりたいことができるようになります。ご希望のい日時をご相談の上、決めさせて頂きます。からお申し込み頂けます
「普通の人」と「天才」との違い
「天才の脳にチャレンジ!」での感想
「もっと眼や腕を動かすのか?と思っていたけれど、それよりももっと感覚に焦点を向けるレッスンだったので、新鮮だった。」
「自分がイメージしていた身体の感覚と実施に確認した感覚が違っていたのが面白かった。」
「同時にふたつのことを意識するのが難しかった。」
今回は「いくつかの身体の場所に同時に意識を向ける」というレッスンでした。
「ひとつのことに意識を向けると、今までやっていたことが頭から離れてしまう」ということは良くあります。
だからと言って「いま意識を向けていることに長い時間集中できるか?」といえば、そうでもありません。
せいぜい数秒くらいしか集中できなかったりします。
Dr.モーシェ フェルデンクライスによれば「それが普通」なのだそうです。
しかし「天才と呼ばれる人たちは、数時間から数日間ひとつのことに集中できる脳を持っている」
とモーシェは言っています。
そのことによって「独創的な考え方が生まれる」と言うのです。
この「ひとつのことに集中する能力」は、私たち「普通の人」も持ち合わせています。
それを「長い時間、続けられるかどうか?」が「普通の人」と「天才」との違いのようです。
今回のようなレッスンを続けていけば、もしかしたら私たち「普通の人」も「天才」に近づけるかもしれません。
フェルデンクライス プラクティショナー 佐藤 英行