恒常性 – ホメオスタシス ~佐藤 英行report~

プラクティショナーが 、自分の感じていることやお知らせしたい情報などフェルデンクライスに関することを皆様にお届けしています。第91号ー2025年1月は佐藤 英行がお届けします。

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2025年も1ヶ月が過ぎようとしている。思えば2024年は騒がしい年だった。元旦からの地震、アメリカと日本の選挙、円高、令和の米騒動、日経平均の乱高下、そしてオリンピック… これらの出来事は、昨年がいかに波乱に満ちた年であったかを物語っている。コロナ禍が収束に向かっていると言われつつも、その影響はまだ広範囲に及び、我々の日常生活に余波を及ぼし続けている。このような混乱の中で重要なのは、どのようにして私たちの日常生活において「恒常性」を保つかということである。
「恒常性を保つ」という行為は、ただ単に現状を維持するだけではない。それは、限られたリソースを効率的に活用し、外部からのストレスや不確定要素に柔軟に対応しつつ、快適さや安定を追求するプロセスでもある。それを考える上で、フェルデンクライスメソッドが示す「行動の仕方」がヒントになる。
フェルデンクライスメソッドは人間の身体と心の統合を目指すアプローチである。このメソッドは、身体の動きに注意を向けることで、無意識のパターンや習慣に気づき、それを改善していく方法を提案する。

例えば、身体に不必要な緊張を発見し、それを解放することで、より効率的で快適な動きが可能になる。このプロセスは、日常生活における「恒常性の維持」とも深く関わっている。
社会や経済が揺れ動く中で、私たち個人にできることは何であろうか?。

それは、自分自身の行動や選択を意識し、自らの生活におけるバランスを追求することである。

例えば、適度な運動や規則正しい睡眠、バランスの取れた食事を心がけることは、身体のホメオスタシスを保つために重要だ。同時に、心の平静を保つためには、情報の取捨選択や、過度なストレスを避ける工夫も必要となる。


昨年のように派手で波乱に満ちた年があったからこそ、私たちは改めて自分たちの生活を見直し「恒常性」を保つことの重要性を考える機会を得たのではないだろうか?。これから訪れる未来の混乱にも備えつつ、限られたリソースの中で最適な選択を重ねること…それが、私たちの安定した日常生活を築く鍵となるのである。

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フェルデンクライス プラクティショナー 佐藤英行

2025-01-26 | Posted in FK Tokyo 通信, ReportComments Closed 

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