日常の動きを改善することは自分のやりたいことに必ずつながる~サノ ケイコreport~

プラクティショナーが 、月ごとに自分の感じていることやお知らせしたい情報などフェルデンクライスに関することを皆様にお届けしています。第66号ー2022年2月はサノケイコからお届けします。

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現在開催している北京オリンピック男子モーグルで銅メダルをとった堀島 生真選手。朝日新聞で共感できる記事を要約してご紹介したいと思います。(堀島選手は開会式で入場の時にバク転をしながら入場した方なんですね。)

堀島選手は2017年、19歳で世界選手権でモーグルを制し、その翌年の平昌五輪で期待と実力のギャップに悩み、練習のしすぎで腰を痛めた。結果は11位。心が折れてしまったが「あきらめたくない」と目標を作り、自らを奮い立たせ、前に進んで北京五輪を迎える。順調な滑り出しではなかったが、心が折れることなく「最後まですべりきろう」と挑み、表彰台に立つことができた。

堀島選手は慢性的な腰痛を抱えていた。エアが得意な堀島選手は10歳ころから10年以上、ひねり技を飛び続けた。飛びぬけた瞬発力で体をひねり続けた結果、体にねじれ、腰に負担がかかっていた。

そこで、体の軸、骨盤や胸の動かし方、腕のふり。歩き方を一つずつものした。その効果は雪上にもつながる。ターンの安定感がますようになった。

 

モーグルという競技によって生じた腰の痛みを「歩き方を改善」することで、動きのレベルアップにつなげたところに共感した。

痛みがあるとマッサージや整体や鍼灸といった対処をしそうなところだが、原因を探り、動きで改善しようとしたこと。そして日常の動きである歩くという動きを改善したこと。

このような試みを、体のどこかに痛みを抱えている時や自分のパフォーマンスのスキルを上げたい、レベルアップしたいがなかなか上手くいかない時にも、同様な試みをやってみて欲しい。

今までのお決まりのやり方を知り、感覚、感情、思考、動きを使わなければ、改善することは難しい。歩く、立つ、座る、腕を伸ばすなどの日常の中の動き方を改善することは、自分のやりたいことのために、そして堀島選手が試みたような自分のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性がある。

フェルデンクライス・メソッドは、自分を知り、どのように活かしていていけるかを自ら学ぶことができるものです。

パフォーマーだけでなく、いくつになっても自分の脚で目で、感覚を目覚めさせ生き生きと生きていくために、痛みをどうしたら改善できるか、自分のやりたいことにどのようにつなげていけるかに、フェルデンクライス・メソッドは有効に働くことができます。

フェルデンクライス・メソッドを身近なものとして生活の一部に取り入れ、より良い日常を作れることはいつからでもできるのだと思える体験をしてみてください。

 

プラクティショナー サノケイコ

 

2022-02-19 | Posted in FK Tokyo 通信, ReportComments Closed 

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