「ニューノーマル」での学び ~佐藤 英行report~

4人のプラクティショナーが 、月ごとに自分の感じていることやお知らせしたい情報などフェルデンクライスに関することを皆様にお届けしています。

第58号-2021年5月は佐藤 英行からお届けいたします。2021年6月はサノ ケイコです。

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コロナ禍になって、リモートワークを始める人が増えた。同時に、リモートワークを始めてから体の不調を訴えてくる人たちも増えてきた。

ある調査によるとリモートワークを始めた人たちの6割が何らかのストレスを感じていると言う。
年代別にみると、50代から60代が84% 、20代が59%と、年代が高くなるほどその割合が高くなる。
その原因は、孤独になること、生活と仕事の切り替えができないこと、仕事の効率が落ちること、気分転換が難しいこと、 などである。
解決策となるのは、コミニケーションツールを導入すること、オンラインによる連絡体制を整備すること、定期的に面談をすること、相談窓口を設置すること等であるとか。。。。

つまりストレスの原因は「interaction(=交流、相互作用)の欠如」のようだ。

我々は身体を「アンテナ」として使い、外界とコンタクトを行う事で、interaction を学んできた。そして毎日、多くの人々との間にinteractionを築きながら生活してきた。

 

例えば毎日の仕事は…。
定時に出勤し、オフィスという「共通の空間」のなかで同僚や上司と一緒に業務を行う。業務そのものは自分のパソコン上で行いながらも、 オフィスに身を置くことで常に様々な情報を得る。
これらのプロセスすべてが「仕事」なのだ。パソコンだけを家に持ち込んで仕事をしても「何か違う??」と感じるのは当然だ。
我々は「実際に身体を通して外界と接すること」から抜け出せてはいないのだ。

コロナ禍以後の世代は、我々とは違う方法でinteractionを学ぶのだろう。
音声データやチャットの画面、あるいはアバターからでも、他の人の表情や感情を見て感じ取れるような感覚が発達するのかもしれない。
そしてリモートワークにストレスを感じない人たちや「デジタルネイティブ」の世代の人たちは、すでにそんな能力が備わっているのかもしれない。

今まで通用していた方法が、ニューノーマルの時代にはあまり通用しなくなる。新しい「学び」が必要になりそうだ。。。
しかし「アナログ世代」の私も、このまま何もしない訳にはいかない。
そこで…。


遅ればせながら、オンラインでのATMレッスンをスタートすることにした。

新しいinteractionの方法を模索してみようと思う。

詳細は近日中に、Webサイトにて。。。。

みなさま、お楽しみに!!

フェルデンクライス プラクティショナー  佐藤英行

2021-05-26 | Posted in FK Tokyo 通信, ReportComments Closed 

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