続・サバイバルの時代へ。。。 ~佐藤 英行report~

4人のプラクティショナーが 、月ごとに自分の感じていることやお知らせしたい情報などフェルデンクライスに関することを皆様にお届けしています。

第54号-2021年1月は佐藤 英行からお届けいたします。2021年2月はサノ ケイコです。

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皆さま。
遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。

2021年は二度目の緊急事態宣言でスタートした。

そして早いもので、この1月でフェルデンクライスメソッドのプラクティショナートレーニングプログラムを終了して10年になる。

10年前、2011年の大きな出来事と言えば、東日本大震災だ。現在のコロナウイルパンデミックと同様に、東日本大震災は日々の生活を大きく変えてしまう破壊力をもっていた。電力不足のための計画停電、度重なる余震や放射能汚染への脅威などは記憶に新しい。我々は10年に一度のサイクルで「大災害」にあっている。

しかし日々の生活は変化を強いられても、変わらないものも存在する。人々の行動様式だ。「当事者」への差別、偏見、イジメ。風評被害。そして、日用品の買い占めによる品不足…。

「人はパニックになると同じような行動をとる」という。疫病と震災の違いはあるが、我々は10年前と「同じような行動」を取った。我々は過去の出来事から、なにも学んでいないのかも知れない。いや、もしかしたら「それ」が人間の本質なのかも知れない。

しかし、災害や未知の出来事に遭遇したときこそ、学びのチャンスなのではないだろうか?

人間は、なにも出来ない状態で生まれて来る。そしていろいろな身体の動きを積み重ねることで、さまざまなことを学習していく。その学習のプロセスの集大成が現在の自分だ。だから、そのプロセスを経て来たときのように、自分の体と向き合い、小さな動きを積み重ねて行動様式を構築して、今までやって来なかったことを選択肢に加えていくことは可能だ。現状と向き合い、小さなことを積み重ねて行動を再構築するのだ。

「すでに自分が出来ること」の寄せ集めの中から選択肢を拾い出すのではなく、まったく新しい選択肢を創り出す。それがモーシェの言う「不可能を可能に」と言うことなのだろう。我々はその「能力」を持っている。だから、どんな困難な状況でも乗り越えられるはずだ。。。

ちなみに、20年前の2001年には「アメリカ同時多発テロ事件」が起こった…。
では10年後の2031年は…⁉︎

いや、変なことを考えるのはやめておこう…。

追伸
この10年間、私がなんとかプラクティショナーとして続けて来れたのも、ひとえにクライアントの皆さまを始め、私の活動を支えてくれたすべての方々のおかげです。

この場を借りて、心より感謝の意を表したいと思います。。。

皆さま、本当にありがとうございました。
そしてこれからも、どうぞよろしくお願い申し上げます…。

フェルデンクライス プラクティショナー 佐藤英行

2021-01-27 | Posted in FK Tokyo 通信, ReportComments Closed 

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