言葉の魔力ー俺は天才だ!ー ~佐藤 英行からreport~

4人のプラクティショナーが 、月ごとに自分の感じていることやお知らせしたい情報などフェルデンクライスに関することを皆様にお届けしています。

第51号-2020年9月は佐藤 英行からお届けいたします。2020年10月はサノケイコです。

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突然ですが、質問です。。。。。
あなたは自分に自信がありますか?
知らない間に自己否定していませんか?
自己肯定感は高いですか?

自分に自信を持って、自己肯定感を高く保つのは難しいことかも知れない。
私もそうだった…。

ある心理学の研究によると、我々は1日に約6万回の思考を行っているそうだ。そして、そのうちの約80%、約4万5000回は「ネガティブな思考」になりがちだという。だが「ネガティブな思考」を持つことは悪いことでもない。「できるかな?」「やめといた方が良いかも?」といった考えは、失敗や危険から我々を遠ざけてくれる大切なメッセージだ。問題はその「メッセージ」を受けとったときに、どう反応するのか?だ。。。。そこで。。。。

Dr.モーシェ・フェルデンクライスによると「大多数の者よりも優れた少数者は、より優れた能力をもっているからでなく、持っている能力のより多くの部分を引き出すことができるから優れている」という。ようするに「潜在能力を多く引き出すことができれば、大多数の人よりも優れた人間になれる」ということなのだろう。ならば「自分は優れている」と頑なに信じて「優れた人間」のように行動することが「優れた人間」になる近道ではないか?と私は考えてみた。自分の行動様式そのものを変えてしまうのだ。これこそ、ある意味で「究極のフェルデンクライス メソッドの実践法」ではないか⁉︎

そこで私が思いついたのは「毎朝、鏡の中の自分に向かって『俺は天才だ!』と、明確に言葉にして『宣言』すること」だ。そしてネガティブな思考が浮かんだときには、そのすぐあとに『俺は天才だ!すべては上手くいく!』と、これも明確に言葉にするのだ。こんなことでも、毎日やるとなると意外と大変だ。
「馬鹿げたことだ」と言われるかも知れない。「本当に効果があるの?」と誰もが思う筈だ。しかし不思議なもので、1年も続けると、少しずつではあるが、いろいろな変化が起きてきた。

例えば…。

 #1.急にレッスンの予約が増える。
   #2.FIが信じられないほど上手く行く。
   #3.「脳天気」なくらいに前向きに考えられる。
   #4.苦手なことを先延ばしにしなくなる。
   #5.失敗してもあまり考えこまなくなる。
       
等々…。冗談めいて聞こえるかも知れないが、真面目な話だ。

「言葉」にはきっと我々の知らない「魔力」があるに違いない。

ただでさえ「ネガティブな思考」ばかり考えているのであれば、たとえ「口先だけ」でもポジティブになるのも悪くない。既に自分が持ち合わせている能力なのだから、使わないのはもったいない。それに「能力開発セミナー」のようなものを受講するよりもずっと安上がりだ。もちろん「思い通りにいかないこと」も圧倒的に多い。しかしそんなときは「上手くいかない方法を発見した」と考えれば良いのだ。

「楽に快適に動けるようになること」や「動きの選択肢を増やすこと」だけがフェルデンクライス メソッドの目的ではない。自分の生き方そのものを改善するのも大きな目的である。「自らを改善するには自己の価値を認めなくてはならない」とDr.モーシェ・フェルデンクライスは言っている。たとえ誰も「自分の価値」を認めてくれなかったとしても、少なくとも自分だけは「自分の価値」を認めるべきなのだ。

今日も私は「俺は天才だ!」と鏡の中の自分に宣言し続ける。
はたして、この先どうなるのか???? 今から楽しみだ…。

フェルデンクライス プラクティショナー 佐藤英行

2020-09-30 | Posted in FK Tokyo 通信, ReportComments Closed 

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